Electromagnetic Processing of Materials

材料電磁プロセッシング

EPM


@ 「結晶配向に及ぼす強磁場印加の影響」

立方晶系は磁気異方性が無いために、磁場配向させる事が困難である。
しかし、結晶組織は下地の影響を受けて成長する事が知られている。そこで、結晶方位を制御した第一層目として作製し、
その上に立方晶系の金属を電析させる事によって磁気異方性のない金属についても結晶配向させる事を目的としている。

A 「メッキに及ぼす強磁場印加の影響」

近年、電子機器の急速な進歩により電子デバイスの小型化が急速に進んでいる。
そのため、機械的性質の向上およびデバイス防護のために緻密で複雑な箇所においても優れたメッキが要求されている。
そこで、磁場や電位を制御することによって、より優れたメッキ法及びメッキ浴の作成を目的としている。

B 「石炭灰からのゼオライト生成」

鉄鋼会社や電力会社において、石炭灰という燃焼ゴミが大量に産出される。
そのため、石炭灰の有効利用が望まれている。そこで、石炭灰を利用してゼオライトという多孔質な物質への変換が考えられている。
よって、燃焼合成やアルカリ熱水合成により石炭灰からゼオライトへの変換を目的としている。

C 「Mg-Zn-Y合金鋳造シュミレーション」

鋳造品においては、物質が均一ではなく偏ってしまうために、期待した機械的特性が
十分に得られないことがある。そこで、フェーズフィールド法などのシミュレーションを用いて
凝固過程を解析することにより、鋳造による偏析改善する事を目的としている。

D 「酸化挙動に及ぼす強電場印加の影響」

電場では拡散を促進するという事が考えられている。
そこで、電場を用いて酸化膜を作製し、電場による拡散の進行過程の解明を目的としている。
電場による拡散過程の解明により、新たなプロセスとしての利用の可能性を秘めており注目されている。

E 「デンドライト形態に及ぼす直流ローレンツ力印加の影響」

ローレンツ力を利用して凝固を制御する。電流印加時に、電流のミクロ的な不均一性が生じるため、
ローレンツ力が不均一となり、凝固組織に影響を及ぼすことが考えられる。そこで、ローレンツ力による凝固制御のために、
凝固組織であるデンドライト形態に及ぼす影響を調査する事を目的としている。新材料開発にも応用できる技術として期待している。