Cプログラムの作成


1. はじめに

 コンピュータで計算やデータ処理などを行うためには,その手順を指示した「プログラム」が必要です.そのプログラムを作るためには,「プログラミング言語」というものを使います.ここでは,熊本大学総合情報処理センター実習室の端末コンピュータにおいて,プログラミング言語の1つである「C言語」を使ったプログラムの作成方法を説明します.

2. Cプログラムの作成の流れ

(1) ソースファイルの作成     (ここでプログラムを作成します)
(2) プロジェクトファイルの作成
(3) ソースファイルのコンパイル
(4) オブジェクトファイルのリンク
(5) 実行ファイルの実行    (ここではじめて結果が得られます)
 (3),(4)は通常,自動的に連続して行われます.しかし,ソースファイルの中に文法のミスがあると(2)でチェックされ,そこで作業は一旦中断します.その場合は(1)に戻り,ソースファイルの間違いを修正して,再度コンパイルしなければなりません(このときは(2)は必要ありません).また実際に実行プログラムが作成できても,プログラムの内容に間違いがあれば,目的とする計算が正しくできないことになります.その場合も(1)に戻ってソースファイルの修正を行い,再度コンパイルすることになります.
 コンピュータはプログラムに忠実に計算処理を行いますので,ほんのわずかなミスでも正しい結果は得られません.プログラムは,隅々まで注意して作成してください.


3.「C言語を始めよう!V2」の起動
● phb2002 フォルダ内の[ phebe.exe]をダブルクリックしてください.
 
プログラムを起動すると,上のようなウインドウが開きます.ソースファイルの作成,コンパイル,実行をすべてこの「C言語を始めよう!」を使って行います.

4.コンパイラの設定

●[ビルド]→[Borland C++の設定]をクリック.

 下のウインドウが開いたら,[BCC32.EXEのパス]を指定してください.
[...]のボタンをクリックし,[マイコンピュータ]→[c:]と順に進み,Borland C++の本体である [bcc32.exe]が保存されているところを指定してください.
通常は[c:¥boraldn¥bcc55¥Bin¥bcc32.exe] となります.
その後,[bcc32.cfgとilink32.cfgを作成する]のボタンをクリックしてください.

 上のウインドウがでたら,[OK]ボタンをクリックしてウインドウを閉じてください.

★個人PCにインストールした場合は,この作業は最初の1回だけ行います.

5.ソースファイルの作成

●[ファイル]→[新規作成]→[ファイル]をクリックしてください.

以下のように[無題]というウインドウが開きますので,ここにプログラムを入力します.

以下に入力例を示します.入力は[直接入力]で行ってください.文字の色は,自動的に変化します.

プログラムを入力したら,以下の手順で,ソースファイルに名前を付けて保存してください.
入力している途中で保存しても構いません.

C言語のソースファイルの拡張子は[.c]です.また[ファイルの種類]が[c, c++ソースファイル]になっていることを確認してください.

6.ソースファイルのコンパイル

●[ビルド]→[コンパイル]をクリック.

コンパイルを行うと,下のようなメッセージが表示されます.
[コンパイル終了]が出たら完了です.

7.エラーの修正

プログラムに文法的な間違いがある場合は,エラーメッセージが表示されます.
以下の例では,6行目に間違いがある(5行目の最後に;を忘れている)と表示されています.
「6行目」と表示されても,その前後に間違いがある場合もありますので注意してください.

間違いを発見したら,その部分を修正した後ファイルを保存(上書き保存)し,再度コンパイルしてください.
エラーメッセージがなくなるまで,コンパイルと修正を繰り返してください.

8.プログラムの実行

●[ビルト]→[実行]をクリック

プログラムを実行すると,下のような[コンソール画面]が表示され,その中に結果が表示されます.
以下の例では,”Hello World”という文字が表示されています.

実行を確認したら,[Enter]キーを押してウインドウを閉じておきましょう.

※コンソール画面をいくつも表示させたままにしておくと,端末PCの動作が遅くなることがあります.


[home]