分解実習用エンジンスタンド


 マテリアル工学科では2年後学期に「マテリアル工学実験基礎編」を行います.

 その実験項目に「エンジンの分解・組立」というものがあります.目的は「エンジンに使われている材料を調べる」「機械の仕組みを知る」「工具の取扱に慣れる」というものです.

 身近な機械としてスクーター等のエンジンを分解しますが,昨年度までは作業台の上に直接エンジンをおいて作業をしていました.

 しかし作業性や安全上の観点から,専用のエンジンスタンドが必要と思いました.そこで本年度は,工学部の「ものづくり創造融合工学教育事業」の予算支援を受けて,専用スタンドを作る事にしました.

 アイディアは,雑誌「モトメンテナンス」(ネコパブリッシング)の記事から借用しました.

 素材は一般的なスチール角パイプとLアングルです.ポイントは,エンジンハンガーとスタンドの接続部に,建築用のパイプ足場に使うジャッキを使うところです.ハンドルを回すとエンジンを任意の角度で固定できます.


スクーターエンジン用

スーパーカブ用,チョイノリ用


学生実験での使用風景です.シリンダヘッドを,トルクレンチを使って規定トルクで締めているところです.作業台の上ではうまく固定が出来ませんので,スタンドがあると便利です.



おしまい
(2008.10.27)
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