Mg研究会のご紹介
会長挨拶
平成15年6月に、熊本大学の幅広い分野(材料系、機械系、化学系、衝撃センターの8つの研究室)の教官が中心となって発足しました「高性能Mg合金創成加工研究会」(通称 Mg研究会)も、会員皆様のご協力を頂きまして3年目の年を迎えました。既に30社以上の企業と40名以上の大学・公的研究機関研究者が会員となっております。平成16年度からは、Mg研究会会員企業と熊本大学および公的研究機関によって申請された「地域新生コンソーシアム・革新的高強度マグネシウム合金製造技術の開発」課題が採択され、マグネシウム合金分野における本格的な産学官連携が九州地域を中心に走りはじめました。また熊本大学内においても、マグネシウム合金は次世代の産業技術の核と成りうる研究テーマとして、熊本大学拠点形成研究B「環境軽負荷を目指した次世代マグネシウム合金の創製加工」に採択され、学内外共にその重要性が認知されつつあります。
マグネシウム合金は、携帯情報機器や自動車部品として生産量が毎年1.5倍のペースで急成長しており、今後も世界的にその成長が期待されている材料です。研究会設立趣意書に示しましたように、本Mg研究会では産官学が連携して、マグネシウム合金の産業化を推進したいと考えております。
是非、本Mg研究会にご入会いただきたくお願い申し上げます。
2006年1月
高性能Mg合金創成加工研究会会長
河村能人
高性能Mg合金創成加工研究会 設立趣意書
設立目的
21世紀初頭におけるわが国の「ものづくり」は、環境負荷に配慮した資源の究極的高度利用が前提となる。また、このようなものづくりは、ものづくりの環境が高度に高められている生産環境においてのみ達成できる。この意味で、材料の高性能創成加工による生産領域拡大は、社会の強い要請となっている。資源循環利用生産、軽量化された製品の拡大、安全で快適な機械・構造物の設計生産、エネルギー・資源の高度利用に繋がる材料・表面処理技術とその成形加工法の開発は、重点課題となっている。
Mg及びその合金は、古くから利用されてきているが、環境にやさしい高強度軽量構造物として利用する観点からは、十分開発が進んでいない。Mg合金は、合金設計、加工熱処理制御、表面処理を組み合わせ、工夫することによってAl合金やTi合金に勝るとも劣らない高い比強度と高靭性を与えうる、21世紀の社会要請にこたえる材料であることが明らかになりつつある。
本研究会では、高性能Mg合金の創成とその有効利用法を創出するために、最先端の研究動向調査を行うとともに、高強度高靭性材料の開発とその加工利用法の開発について相互に情報交換・研鑽を重ねて、熊本を中心とした九州地区を、わが国におけるMgものづくりセンターへ発展させることを目的としている。
研究会活動内容
○ 年4〜5回の研究会(研究発表、特別講演、情報発信、見学)を行う。
○ 研究動向調査を行う。
○ 共同研究を行う。
○ 年次活動報告書を発行する。
○ 公的大型プロジェクト予算獲得に向けた活動を行う。
発起人
濟木弘行(熊本大学教授)
河村能人(熊本大学助教授)
西田 稔(熊本大学教授)
頓田英機(熊本大学教授)
丸茂康男(熊本大学助教授)
設立趣意書ダウンロード(PDF)
令和6年度高性能Mg合金創成加工研究会運営委員会
- 会長
- 河村 能人 熊本大学 先進マグネシウム国際研究センター 教授・センター長
- 副会長
- 安藤 新二 熊本大学 先進マグネシウム国際研究センター 教授
- 運営委員
- 井上 正士 不二ライトメタル株式会社 技術本部 顧問
- 津田 泰志 東邦金属株式会社 技術開発部 課長
- 原 豊 株式会社MG Port 代表取締役
- 丸茂 康男 熊本大学 先端科学研究部 教授
- 山崎 倫昭 熊本大学 先進マグネシウム国際研究センター 教授
- 監査
- 里中 忍 熊本大学 先進マグネシウム国際研究センター 特任教授
- 木多 良尚 木多公認会計士事務所 公認会計士、税理士
- 事務局
- 柳原 恵美 熊本大学 先進マグネシウム国際研究センター 事務局