プロジェクト

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2023~2025 鉄鋼研究プロジェクト

粒界工学手法による汎用鋼の高機能化

研究の概要

 現在,粒界工学の応用は,オーステナイト鋼等の積層欠陥エネルギーの低い材料に限られている。積層欠陥エネルギーの高い材料に対する粒界制御はほとんど行われておらず,粒界制御の指導原理さえも見出されていない。本研究では,積層欠陥エネルギーの高いフェライト鋼に対する粒界制御の指導原理および具体的な制御方法を確立し広範な鋼種への粒界工学手法の適用を可能とすること,粒界制御された鉄鋼材料の実用化に向けた課題を解決すること,さらに,粒界工学の学術基盤を確かなものにするために,方位制御された双結晶試料を用いて,最新の実験・理論的解析手法により粒界が関わる諸現象の理解の深化を図ることを目的として,オールジャパンで取り組む。

研究代表者(主査):連川 貞弘 (熊本大学大学院先端科学研究部)

副主査:堀本雅之 (日本製鉄株式会社 技術開発本部 北日本技術研究部)

研究分担者:大学・研究所研究者 13名

アドバイザー:鉄鋼関連企業6社 研究者 10名