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炭素系ナノ物質の開発と物性解明に実験と理論で取り組む研究室です。

活動報告report

NT18参加報告(2018.7.18)

2018年7月15日から20日まで中国・北京大学で開催された19th International Conference on the Science and Application of Nanotubes and Low-dimensional Materials (NT18)に参加してきました。都合で18日のみの参加となってしまいましたが、"Experimental and Theoretical Study of the Surface State of Carbon Nanopot"と題してポスター発表を行い、カーボンナノポットの構造や生成機構などについて質問をいただいて活発な議論をしてきました。左の写真は北京大学キャンパス内で見つけたブロックが六角形の歩道です。ちょうど国際会議の主要テーマであるグラフェンの六角格子に通じるので面白いと思いました。日本では正方形型ブロックが多いように思うので珍しく感じたのですが、北京大学のYan Li教授によれば中国で六は好まれる数字なので珍しくないそうです。ちなみに六には「すべてが円滑に進む」という意味があるそうです。歩道に使うのは人通りが滑らかになるようにという意味合いがあるのかもしれません。グラフェンの電子物性に通じているところがたいへん興味深いと思いました(横井)。


オープンキャンパス2018報告(2018.8.4)

2018年8月4日(土)にオープンキャンパスを実施しました。当研究室では、研究内容の紹介にくわえてナノカーボン分子模型作りタイムトライアルを行いました。暑い中、多くの方々に来ていただき、タイムトライアルにも41名の方に参加していただきました。当研究室独自のナノカーボン分子模型部品を使ってC20フラーレン模型作りに挑戦していただいた結果は、平均タイムが11分54秒で1位がなんと5分25秒、2位が6分40秒、3位が7分3秒というすばらしい成績でした。ちなみに今年度の研究室の学生最速タイムが6分6秒だったので、1位の方のタイムは我々に取っても驚異的でした。C20フラーレンは実際には不安定ですが、限られたオープンキャンパスの時間の中でナノカーボンの構造を体感していただくために今回の課題にさせていただきました。参加していただいた皆様にはぜひ参加賞のC60フラーレンキットも作っていただきたいと思います。C60は安定に世の中に(宇宙にも!)存在する物質です。最近では化粧品にも使われたりしています。模型作りのコツはこちらをご覧ください。C20作りはギブアップした方もぜひC60でリベンジしていただいて、これがナノカーボンの世界に目を向けるきっかけになることを願っています。

       
 展示風景1  展示風景2  タイムトライアル中  C20作成中!
       
 できあがり!  参加賞のC60キット 1位から3位の方に副賞授与 副賞は参加賞に追加すると、C60の半分で両端をキャップしたナノチューブになる拡張キットです。



所在地

〒860-8555
熊本県熊本市中央区黒髪2-39-1

熊本大学工学部研究棟I(黒髪南C3)

郵便物等宛先:熊本大学工学部マテリアル工学科